地域に根ざした水まわりのアドバイザー

1、困りごとを解決する

創業期からバブル崩壊以前は官庁工事よりも住宅設備工事が主体の会社でした。年間200~300棟以上の住宅の水周りの設備の施工を長期に渡って行なってきました。

 その背景から水周りの修繕依頼がかなり多く、今でも年間700~1000件ほど対応させていただいています。これに対応すべく修理体制をととのえ、地域における水周りのトラブルや問題の解決をサポートさせていただいています。

 私たちの営業活動する西胆振地域は高齢者率が都会よりも高く、水周りで困っている高齢者世帯が多いのが特徴です。住宅は水が漏れたり凍結したり排水が詰まったりと、水周りのトラブルがつき物です。そのような住環境においてとくに高齢者や弱者など重点的に困っている問題を迅速に解決し、再発防止の提案などを行ない水周りのコンサルタントとしてお手伝いをするのが当社のこころざしであり、モットーなのです。

2、問題を深く掘り起こす

 平成1年前後から登別市周辺では新築時に配管した銅管が6~7年で穴が開き漏水事故を起こすという銅管のピンホール問題が多発しました。その当時、ピンホールはJR線路沿いの地域の迷走電流による腐食であると解釈され、誰も真剣に問題解決を進めようとは思っていない時代でした。連日の事故発生により、責任・補償問題が発生し、行き場のない状況でした。

 当社の環境研究所では日々の仕事の中で発生するピンホール現場の観察と銅管のサンプリングを行い114件の事故のデータ解析を進め、千歳浄水場系統の水に関連することを突き止めました。この結果を行政に提案し、事故防止のための指導をお願いしたのですが逆に怒られて出入り禁止になりました。そこで室蘭工業大学や住友軽金属に支援を求め、共同研究が開始され、学会への報告も行ない解決の道筋をつけることが出来ました。

 お客様の困っている問題を解決するには最終的には15年かかりましたがひとつの成果といえます。

3、環境に貢献する

 近年の地球温暖化や廃棄物の増大、車や燃焼機器からの排気ガスの問題など私たちの周囲を取り巻く環境の悪化は目に余るものがあります。1992年にリオの地球サミットで提唱された「地球規模で考え、足元から行動する」という理念に共鳴し仕事を通じて地球環境に貢献したいという強い思いを抱きました。

平成9年に汚水処理メーカーの代理店になり、汚水処理の分野に進出、さらにプールの水処理設備などの代理店になって環境に貢献する企業として「地球を元気にする事業部」がスタートしました。汚水処理は微生物を使用した活性汚泥の更なる活性化を主体に現状の問題点解決型の営業展開を進めました。平成16年には登別市民プールに浄活水器を導入し、肌の弱い人にもほとんど抵抗なく入れる水処理をしたり、車やボイラーの排気ガス削減、燃焼効率改善の製品を扱い全道展開も行ないました。前段にも書いた通り平成10年以後の経営環境の悪化やリーマンショックによる不況により、本業の設備を立て直すため積極的な営業展開を取りやめています。

4、地域に貢献する

 企業があるのは地域やお客様に必要と思われ、お世話になったからだと考えています。その地域へ少しでも恩返しをするためにさまざまな場面で協力・支援を行なっています。さらに、身近な問題を研究し解決することも社会貢献ととらえて活動しています。

また、地域の学校での公開講座や卒業を控える生徒さんへ働くことに関するトークやボランテイア活動、各種講演会やシンポジウムなどの発表者として、また、西暦2000年イベントでの登別景観マップ作成の実行委員、2011年の東日本大震災においては宮城県でのボランテイア活動などを行いました。近年では里山の森林環境の整備や胆振の道路景観に対する提言、フットパスによる地域活性化も提唱しています。また、地域の歴史や自然史の探求を通してこれらを地域の資源として発掘する(活用する)作業などを継続しています。今後も社会貢献事業(CSR)として可能な限り推進してゆく所存です。